Exhibition
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため延期させていただいていましたが、新たな会期で開催いたします。
開催にあたり、マスクを着用し定期的な換気と消毒を行い、感染予防に努めてまいります。
ご来場の際は、ご面倒をおかけしますが、マスクの着用と入口での手指消毒にご協力をお願いいたします。
会期 4月4日(土) - 5月4日(月) ➡︎ 6月27日(土) - 8月14日(金)
時間 11:00 - 18:00
定休 火・水曜
入場無料
金沢で初めて開催する田所美惠子『針穴のパリ』展は、1990年代から現在まで撮りためた「パリ、もう一つの視点」「パリのショーウィンドー」「静物」シリーズから、選りすぐりのオリジナルプリント約25点を展示いたします。
名所旧跡の絵はがき、アジェのパサージュやショーウィンドー、17世紀の静物画…私たちの記憶のひだに刻まれた映像が、針穴というもっともシンプルな記録の装置と、銀塩写真という物質的な記録の媒体によって現代に蘇ります。
動いている人やクルマを消し、不動の景色を浮かび上がらせる長時間露光、手前も奥も同じピントで前後、遠近の秩序を曖昧にするパンフォーカス、写真のように精緻な絵画を彷彿とさせる絵画的な描写など、ある種の懐かしさと同時に、レンズ付きカメラの映像に慣れ親しんだ私たちの目に、新鮮な違和感を与えてくれる針穴写真の作品を楽しんでいただけたら幸いです。
田所 美惠子 Mieko Tadokoro
1990年 フランスに移住すると同時に針穴写真と出会い、パリを拠点に制作を始める。
2004年 日本針穴写真協会を創立し、2005年より会長を務める。
モノクロームのゼラチン・シルバー・プリントの作品展を国内外で展開する側ら、ワークショップや講演会を開催。
写真集に「針穴のパリ」「一葉に逢いたくて」(ともに河出書房新社)、技法書に「母と子の針穴写真」(美術出版社)、「針穴写真を撮る」(雄鶏社)がある。
※新型コロナウイルス感染防止の為、残念ながらワークショップは中止とさせていただきます。
《 針穴写真 ワークショップ 開催予定 》
田所美惠子さんを講師に招いてピンホールカメラを使って金沢らしい風景を撮影。
印画紙を使った撮影・現像・ネガポジ反転作業をご体験いただけます。
レンズを通さない針穴からどんな景色が写し出されるのか…この機会にぜひご参加しお楽しみください。